機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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順送パンチングプレスにおける加工材料位置決め精度向上のポイント
Before
順送パンチングプレスでは、送り装置にて加工する材料の送り込み量を設定し、設定した長さ分を正確にプレスすることで、規則正しい配列の孔を加工していきますが、加工する材料の塗油量、及び粘度変化等の影響で材料の送り長さに誤差が生じる場合が御座います。これにより加工する材料を送り装置で正確に送り込んでも、正常な位置でプレス加工が出来ず、不規則な孔配列の製品、若しくは孔が繋がった製品となり、最悪の場合、金型に負荷が掛かり、破損してしまう恐れもあることから、加工する材料を常に一定の送り長さで送り込み、正常な材料位置でプレス加工を行う必要があります。
コストダウン事例
After
加工する材料送り長さの誤差を補正する為に、パイロットピン(材料送り長さの誤差を補正する為のピン)を金型の上部に組込み使用します。このパイロットピンは一般的に先端部がテーパー形状(先細りの傾斜形状)となっており、更に孔加工を行うパンチより長くすることで、実際に孔加工を行うタイミングの前にパイロットピンが正常な位置へ材料を補正、続いて孔加工を行うパンチが入ることで誤差の無い高品質な製品をプレス加工することが出来ます。
パイロットピン使用の際は、パイロットピンが入る為の孔を事前に開けておく必要があります。
又、パイロットピンが入る孔については、製品設計上の孔を利用する方法がありますが、補正する際の応力により孔が変形する可能性もあることから、薄板材や銅・アルミ等の柔かい材質の場合は注意が必要です。可能であれば金型設計時に製品として使用しない箇所(スクラップとなる箇所)へパイロットピン専用の孔を設けることで、製品部分の孔への影響を無くすことが出来ます。
プレス表面処理一貫加工.comでは、蓄積された技術力により高品質な製品をご提供しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
又、パイロットピンが入る孔については、製品設計上の孔を利用する方法がありますが、補正する際の応力により孔が変形する可能性もあることから、薄板材や銅・アルミ等の柔かい材質の場合は注意が必要です。可能であれば金型設計時に製品として使用しない箇所(スクラップとなる箇所)へパイロットピン専用の孔を設けることで、製品部分の孔への影響を無くすことが出来ます。
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