機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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環境規制(RoHS)に対応したスズめっき処理
Before
スズめっきで一般的に多く使用されている陽極スズの純度は3N(純度99.9%)ですが、不純物として鉛を100ppm~350ppm程度含んでいます。この陽極スズを使用してめっき処理を行った場合、陽極スズに含まれる鉛が液中に溶け出し、めっき皮膜の形成中に皮膜内に取り込まれてしまいます。RoHS指令では鉛の含有量を1000ppm以下に抑える必要がありますが、スズの純度が3N(純度99.9%)のものでは鉛などの不純物が多いために1000ppmを超えてしまう可能性があり、対策が必要となります。
コストダウン事例
After
RoHS指令で規制されている鉛の含有量を1000ppm以下に抑える対策の一つとして、陽極スズに不純物の少ない4N(純度99.99%)を使用することも有効です。また、めっき浴も硫酸浴以外では鉛をより溶解させやすいことから、硫酸浴を使用することが望ましいと言えます。
RoHs指令は電気・電子機器を埋め立てや焼却処分した際、人や環境に影響を与えないようにするため、EU圏内で販売する電気・電子機器に有害物質を非含有とさせることを目的として制定されています。その対象物質には鉛も該当しておりスズに含まれる鉛(最大許容濃度:1000pm)も例外ではありません。RoHS指令はEU圏内での規制であり、日本には適用されていませんが、人体や環境に有害な物質の使用を規制する動きは世界的な流れとなっており、近年のグローバルな市場に進出するにはRoHS指令への対応が必要となります。プレス表面処理一貫加工.comではRoHS指令に対応したスズめっきの実績が多数ありますので、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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