機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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亜鉛めっきジンケート浴における「やけ・かぶり」抑制対策
Before
鋼材の表面に電気亜鉛めっきを施すことで、腐食を抑制する効果が得られることから、古くより代表的な防錆処理として用いられてきました。中でも亜鉛を析出させる方法として、排水処理が容易なジンケート浴を用いる製法が近年大きく伸びていますが、電気亜鉛めっきの特性上、製品形状・めっき膜厚・治具位置等の要因で、電流密度にバラツキが生じ、密度の過大な部分に「やけ(かぶり、焦げ)」が発生する場合があります。
この「やけ」については密着性が十分であれば性能(耐食性等)に問題はありませんが、外観的に表面が灰色で光沢感がなく、外観の基準を設けていない場合、クレーム等の問題に発展する場合があります。
コストダウン事例
After
高電流密度部のめっき析出を抑え、低電流密度部のめっき析出を促進する均一電着性に優れた亜鉛メッキ用の光沢剤を使用することで、「やけ」を抑制することができます。又、パイプ等の内面や凹部分の低電流密度部分に、容易にめっきが析出することから、めっき膜厚のバラツキを最小限に抑える効果もあります。
電気亜鉛めっきは『犠牲防食』効果を有していることから、古くより自動車、電気製品、建材等、様々な鉄鋼に対する代表的な防錆処理として用いられてきました。中でもジンケート浴によるめっき製法は毒性を含有せず、排水処理が容易なことから近年多く使用されています。但し、電気亜鉛めっきの特性上、製品形状・めっき膜厚・治具位置等の要因で、電流密度にバラツキが生じ、高電流密度部分に「やけ」が発生しやすく、外観トラブルとなるケースがありますが、光沢剤等で調整することにより良好な外観を保つことも可能です。
プレス表面処理一貫加工.comでは、長年培った電気亜鉛めっきの実績から最適な条件をご提案させて頂きますので、お困りのことが御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。
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