機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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- Zn-Ni合金メッキを活用した水素脆性対策
Zn-Ni合金メッキを活用した水素脆性対策
Before
鉄鋼材料の防錆処理として、犠牲防食特性を持つ亜鉛めっき処理は、安価で防錆の目的を達する処理方法として幅広く適用されています。しかし、めっき工程における酸洗い(前処理工程)やめっき工程中で生じる水素が、材料に吸収されることによって生じる水素脆化(遅れ破壊)が問題となっています。特に製品強度が必要とされる自動車などの分野では、高強度鋼の水素脆性対策が必要となります。
コストダウン事例
After
高強度鋼への水素脆性対策として、耐水素脆性が優れた亜鉛ニッケル合金めっき(Zn-Ni合金めっき)を施す方法があります。また、ベーキング処理(加熱処理)を併用することで、さらに水素脆性を抑制することが可能となります。亜鉛ニッケル合金めっきは亜鉛めっき同様の自己犠牲皮膜を持ちながら、ニッケルが含まれていることで亜鉛めっきよりも耐食性に優れた特性を持っています。
亜鉛めっきは鉄鋼材料表面の防錆処理として低コストで高い効果があるため、自動車・電機をはじめ幅広い鋼材に適用されている表面処理となりますが、高強度鋼材への亜鉛めっきは、めっき過程での水素発生源が多く、水素脆化による機能特性の低下に対して注意が必要となります。亜鉛ニッケル合金めっきは価格面では高価となりますが、優れた耐食性・耐水素脆性を持っており、ベーキング処理を併用することでさらに水素脆性を抑制することが可能となります。プレス表面処理一貫加工.comでは水素脆性について、めっき処理・ベーキング処理の実績が多数ありますので、お困りのことがありましたら、お気軽にお問い合わせください。
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