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銅合金への無電解ニッケルメッキ処理技術
Before
無電解ニッケルメッキとは、メッキ液中に含まれる還元剤によりニッケルイオンを還元し、被メッキ材にニッケル金属を析出させる方法です。電気を使用せず化学反応によってメッキを施すことが可能です。無電解ニッケルメッキは、化学反応でメッキを行う方法であるため、どのような素材でも被メッキ材を無電解ニッケルメッキ液に浸漬するだけで直接ニッケルメッキを付けることができると思われがちですが、実はそうではありません。例えば、銅合金を無電解ニッケル液にそのまま浸漬してもニッケル析出反応は起こりません。これは、銅合金が還元剤の酸化反応に対して触媒として働かないないためです。
コストダウン事例
After
銅合金に無電解ニッケルメッキを施す場合は、下記下地処理を行う必要性があります。
①パラジウムを銅合金表面に吸着させてから無電解ニッケルメッキを行う。
吸着されたパラジウムが触媒として作用。無電解ニッケルメッキ液中還元剤の酸化反応を誘発し、ニッケルイオンの還元反応が起こり、ニッケル金属を析出させる方法です。
②銅表面に電気ニッケルメッキを薄く施してから無電解ニッケルメッキを行う。
薄く施された電気ニッケルメッキ皮膜が触媒として作用。無電解ニッケルメッキ液中還元剤の酸化反応を誘発し、ニッケルイオンの還元反応が起こり、ニッケル金属を析出させる方法です。
他にも銅合金上へ無電解ニッケルメッキを施す方法はありますが安定したメッキの密着性を確保するため上記①又は②を推奨しております。
無電解ニッケルメッキは、耐食性、耐薬品性、硬度、耐摩耗性など物性に優れた皮膜であることから鉄素材のみに限らず銅合金、アルミニウム合金など様々な素材上へ施されることが多くなってきました。
しかしながら、前述素材へ無電解ニッケルメッキを施すには下地処理が必要となる場合があります。
下地処理が必要ということは加工工数が増えるためコストアップに繋がると共に最適な下地処理を行わなければメッキの不良が発生してしまうということになります。
プレス表面処理一貫加工.comでは、コスト及び品質を重視した下地処理方法の技術確立を行い、お客様へご提案させていただいております。
無電解ニッケルメッキのことならプレス表面処理一貫加工.comへお任せください。
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