機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレート加工での材料のひずみ対策
Before
金型のプレート加工で大きな穴を直接ワイヤーカットで加工すると、熱処理のひずみや残留応力(内部のストレス)の解放などで加工形状や寸法が図面形状,寸法より変化します。
また、プレートの材質によっても変化が小さいものと大きいものが有ります。
コストダウン事例
After
ひずみの対策として、
①前加工でフライス盤、マシニング等で荒加工をしてから熱処理やワイヤーカット加工をする。
②大きな穴を先に加工してから小さな穴の加工を後にする。
③材料の焼なましをしてから加工する。
などを行うと加工時のひずみを少なくすることが出来ます。また、経年変化(常温に放置していると寸法が狂う)を防止する目的で焼入れ後にサブゼロ処理(深冷処理)を行う方法も有ります。サブゼロ処理とは、ドライアイス、炭酸ガス、液体窒素などを用いて0℃以下の温度に冷やす処理であり、焼入れ鋼には多少のマルテンサイトに変化しなかったオーステナイトが残ります。この残留オーステナイト(ガンマーアールとも言う)を強制的にマルテンサイト化させることを目的として行います。残留オーステナイトは、不安定な存在であり時の経過とともにマルテンサイト化して体積変化を生じ、寸法変化を引き起こしてしまうことがあります。
熱処理された金型プレートは、ひずみを生じ易く、結果として品質悪化、低コスト化の妨げになってしまうことが少なくありません。プレス表面処理一貫加工.comでは金型プレート設計段階から最適な熱処理方法、加工方法の検討を行い金型プレートのひずみ防止対策に注力し、高寸法精度の実現、メンテナンスコスト削減に努めております。金型を設計、製作するだけではなく、金型構造の改善よるプレス加工の作業性向上、金型の整備時間短縮、金型消耗部品のコスト削減、製品梱包発送形態などを含めたトータルコストを抑えた金型づくりをご提案させて頂きます。順送プレス金型、パンチングプレス、電池パック用リードフレーム、ヒューズリンクリードフレームのことならプレス表面処理一貫加工.comにお任せください。
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