機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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めっき鋼板プレスの取扱ポイント
Before
めっき鋼板(先めっき材)表面の耐食性に問題がなく外観がきれいな状態であったとしても、二次加工(プレス・切断・穴あけ)を行った部分はめっき被膜が無い状態となるため、経時変化に伴い加工部分からサビが発生することがあります。
コストダウン事例
After
プレス加工品にめっき鋼板(先めっき材)を利用せず、加工後にめっき加工を行うことで、切断部分、または穴加工を行った部分のサビ発生を抑止することが出来ます。
但し、加工工数が増えるため完成品コストはめっき鋼板(先めっき材)を利用する場合と比較すると割高となる傾向にありますが、めっき鋼鈑(先めっき材)を一般材(鋼鈑)に変更することで、材料コストが低減出来ますので、プレス加工からめっき加工までのトータルコストを検証すると共に、完成品の品質を考慮し仕様決定する必要性があります。
上記のように、めっき鋼板(先めっき材)は、一枚もので使われる場合は必要な耐食性を持ち外観は綺麗な状態となりますが、二次加工(プレス・切断・穴あけ)を行うことで加工部分はめっき被膜が無くなり、経時変化によるサビが発生してしまいます。組立品内部に発生するサビはショートや電気回路の問題等の原因になる可能性も高く市場クレームに繋がる恐れがありますので、設計段階においてプレスからめっき加工までのトータルコストを検証すると共に、工数削減を目的にめっき鋼板(先めっき材)を利用し、後めっきを行わない仕様とする場合、プレス後短期間で組立作業が行われ、尚且つ組立品内部にて経時変化によるサビが発生しても完成品の品質に問題が無い場合など、最終用途を十分検討し仕様決定する必要があります。
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