Q -よくあるご質問

ジンケート浴で発生する炭酸ソーダとは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

〇炭酸ソーダについて
炭酸ソーダとはソーダ灰または炭酸ナトリウムといわれるアルカリ性化学物質のことです。苛性ソーダと同様に水溶液は強いアルカリ性ですが、アルカリ度は苛性ソーダよりも弱い物質です。

〇ジンケート浴の炭酸ソーダについて
ジンケート浴は、金属亜鉛、苛性ソーダ（水酸化ナトリウム）、添加剤（光沢剤など）で作られるめっき液です。その浴中で大気中の炭酸ガスを抱き込み炭酸ソーダが発生、増加していきます。少量の炭酸ソーダであれば電気伝導性を向上させ、メッキの質を向上する傾向がありますが、炭酸ソーダの濃度が高まると、光沢剤の溶解性が低下することで、光沢不良が発生したり、高電部に焼け（コゲ）を生じ易くなります。また、電流効率が悪くなり、めっき厚みに影響することから、品質を安定させるために、電流管理値を基準より高く管理する必要がありコスト面での問題も発生します。
ジンケート浴において、安定した品質を維持するには炭酸ソーダを安定的に除去し、炭酸ソーダの濃度管理を行っていくことが必要となります。

〇炭酸ソーダの除去方法

＜建浴、半建浴による方法＞
新しくめっき浴を作る、または一部（半分）を作る方法で、炭酸ソーダの濃度を低下させることはできますが、コストと手間が非常にかかってしまう問題があります。

＜めっき液の冷却による方法＞
めっき液を冷却することによって炭酸ソーダを結晶化させ、除去することができますが、めっき液の冷却や炭酸ソーダの結晶化に時間を要することから作業効率が非常に悪く、安定した炭酸ソーダの濃度管理も難しいという問題があります。

＜炭酸ソーダ―除去装置による方法＞
設備導入時にコストがかかりますが、炭酸ソーダを安定的に除去でき、炭酸ソーダの濃度管理も容易となるため、品質の安定化に非常に効果があります。

プレス表面処理一貫加工.comでは、炭酸ソーダ除去装置を使用しており、コスト削減を成功させています、他にもいろいろな技術や工夫により高品質・安価・即日出荷でご提供が可能となっておりますので、お困りの際は是非お気軽にお問い合わせ下さい。