機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレス表面処理一貫加工.com よくある問合せ
Q -よくあるご質問
めっき表面に発生するスパーク痕(焼け跡)とは?
A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答
めっき表面に発生するスパーク痕とは、電気めっき特有の放電現象により、被めっき物表面に細かな掻傷などの痕跡ができてしまうことであり、この現象が激しい場合は被めっき物の素材にも痕跡ができてしまうことがあります。
○スパーク痕の特徴
・発生箇所に規則性は無く、ランダムに発生する
・欠損はめっき被膜だけでなく素地金属にも及ぶ
・被めっき物の表面に多く発生する
・被めっき物に凹凸がある場合、凹部の内側には殆ど発生しない
○スパーク(Spark)とは
電位差があって空間を隔てている2つの物体の間に一瞬生じる電気の流れのこと言い、広い意味では雷などもこれに含まれます。
簡単に説明すると、身体に静電気を帯びた状態で金属に触れると、指先に「パチッ」と火花が散ることがありますが、この何もない空間で電流が流れる現象のことを言います。
○めっき処理におけるスパーク痕発生のメカニズム
電気めっき処理を行うめっき液中、または電解洗浄液中などの通電時におけるスパーク現象で、要因は様々ですが、バレルめっきで例えると被めっき物が大型で箱形状のものに発生することがあります。箱形状のものは平板面と突起部分とがある為、被めっき物間での接地面積が少なく点接触となった場合にスパーク痕が出ることがあります。
〇スパーク痕の発生防止対策
対策としては、点接触となり難い様に小物のダミーなどを一緒に入れてめっき処理する方法や、ラックめっきに切り替えてめっき処理する事でスパーク現象を防ぐことが出来ます。
プレス表面処理一貫加工.comでは、過去のトラブル事例や不具合における改善に日々取り組んでいます。また、めっきのみならず、金型設計からプレス加工も行っていますのでお気軽にお問合せ下さい。
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