機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレス表面処理一貫加工.com よくある問合せ
Q -よくあるご質問
めっきのハルセル試験って何ですか?
A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答
【ハルセル試験とは】
数百~数千リットルのめっき浴の状態確認を行うには、少量の液を専用槽(ハルセル水槽)を用いて陰極板(テストピース)のめっき処理を行い、めっき浴の状態を観察することができる有効な試験方法となります。
基本構成としては、ハルセル水槽、電源、陽極板、陰極板(テストピース)を使用してめっき処理を行い、(液の種類によってはヒーター、攪拌用ポンプなどを使用。)めっき後の陰極板(テストピース)の表面状態を観察することで、最適な電流密度範囲の確認・めっき浴の組成バランス・光沢剤、添加剤の過不足・被覆力・不純物の混入状態及び除去した時の効果確認・レベリング作用の状態確認などの様々な評価情報が得られます。
※参考ですが、国家資格である技能検定制度の一種で、めっき技能士の電気めっき作業1級の実技問題では、不調めっき液を分析調整するハルセル試験があります。
【ハルセル水槽とは】
電気めっきを行う場合、陰極にどのように電流が流れるかを示す電流分布が重要な条件の1つとなり、電流分布が被膜厚さの均一性に大きく起因します。その為、ハルセル水槽は特殊な形状をしており、陰極と陽極の極間距離を変化させて幅広い電流密度領域の観察が出来る構造となっています。また、ハルセル水槽には液量267mlを入れる事を厳守しないと陰極板(テストピース)の各部における電流密度が変わってくるので注意が必要です。
※下記にハルセル試験のイメージ図を貼り付けているので参考にして下さい。
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