Q -よくあるご質問

亜鉛めっきの犠牲的防食作用とは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

亜鉛めっきは鉄鋼材料に対して防錆力に優れためっき処理と言えます。

鉄鋼材料は安価で加工性に優れているため、あらゆる分野で多く使用されていますが、この鉄鋼材料は錆易いという大きな欠点があり、その対策として比較的安価で「犠牲的防食作用」をもつ亜鉛めっきが多く使用されて来ました。

この「犠牲的防食作用」とは亜鉛めっき皮膜に傷が付き素地の鉄が露出したとしても、亜鉛は鉄より卑な金属のため、腐食環境下では陽極となり傷の周囲の亜鉛が鉄より先に溶け出すことで、電気化学的に鉄の表面を覆い保護する事を言います。

この作用により亜鉛めっきは鉄に対して極めて効果的な防錆めっきとして評価されていますが、亜鉛自体は両性金属であり、大気中では塩基性炭酸亜鉛などのいわゆる「白サビ」を発生して比較的早く腐食してしまいます。そのため亜鉛自体の耐食性を長期間維持させるために、亜鉛めっき膜の表面に「クロメート処理」を施すのが一般的となります。

プレス表面処理一貫加工.comでは環境負荷物質である6価クロムを含まない3価有色クロメート、3価光沢クロメート、3価黒色クロメートの亜鉛メッキ処理を行っていますので、お気軽にお問合せ下さい。