Q -よくあるご質問

工作機械加工で加工物を精密に加工するために配慮することは？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

工作機械（研削盤・フライス盤・旋盤・ワイヤー放電加工機・マシニングセンター等）にて加工物を精密に加工するためには、工作機械そのものの精度、並びに使用する工具の精度が大切となりますが、その他の要因として加工物の状態によって加工精度が変化することを忘れてはいけません。具体的な要因として下記に記載した事項を配慮し可能な限り取除くことで、より精密の高い加工が可能となります。

1. 加工物の残留応力による変位

• 加工物を切削することで元々加工物が持っている残留応力が解放され、
  加工物自体が変形・変化する事象。

2. 力による変位

• 加工物を切削する際に、工作機械や加工物に力が伝わり弾性変形する事象。
  （切削する力より加工物・工作機械そのもの剛性が低く刃物の軌跡通り切削出来ない事象）

3. 切削加工後の残留応力、並びに発熱による影響

• 切削工具の切れ刃が鋭くないと必要以上の熱が発生し、切削表面の物性が変化する事象。
  （物性の変化に加え、発熱の軌跡（切削面の軌跡）に応じ、加工物が熱変形する）

4. びびり

• 工具と工作物の間に相対振動が生じる事象。（仕上げ面に凸凹ができる振動）

5. バリ

• 切削工具の切り刃が消耗してくると、切屑として削り取られると同時に加工物側に
  加工物そのものが変形して盛り上がる。結果、加工物の切削面に沿ってバリとなって残る事象。

プレス表面処理一貫加工.comでは、このような様々な要因を長年の経験で可能な限り除去し、都度異なる加工物の材質・形状に見合った加工方法を選定。設計上の必要とされる精度を実現しております。