機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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プレス表面処理一貫加工.com よくある問合せ
Q -よくあるご質問
酸性すずめっきとアルカリ性すずめっきの違いは?
A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答
酸性浴・アルカリ浴それぞれの特性を簡単ですが以下に記載します。
『酸性すずめっき浴』
アルカリ性すずめっきと比べ、外観(光沢)が良くめっき速度が速いが、均一電着性は劣ります。
又、酸性すずめっきで使用するめっき浴には、硼フッ化浴と硫酸浴がありますが、硼フッ化浴は高速めっきに優れ、硫酸浴は純度の高いめっきに優れるという特徴もあります。
しかしながら、いずれもめっき浴は不安定で、空気によって酸化させると2価の錫が4価錫イオンとなり不溶性の沈殿物を生じ、めっきムラが生じるなどの問題もあります。
『アルカリ性すずめっき浴』
酸性すずめっきと比べ高電流密度でのめっきが可能でめっきの付き廻りに優れています。
欠点として、酸性すずめっき浴と比較してめっき速度が遅く光沢めっきが出来ません。
又、アルカリ性すずめっきで使用する浴には、カリウム浴とナトリウム浴がありますが、カリウム浴は電流効率も良く電流密度範囲も広いという特徴がある反面、ナトリウム浴より浴コストが高いというデメリットがあります。
尚、いずれもアルカリ性すずめっき浴では、錫陽極を使用すると2価の亜錫酸イオンが存在し良好なめっきが得られない為、過酸化水を添加し4価錫酸イオンへ酸化させるなどの加工上の特性もあります。
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