Q -よくあるご質問

めっき工程で使用している、濾過助剤って何ですか？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

めっき工程において、めっき液中の不純物を除去する為に必要不可欠なものが濾過機です。

（濾過機については、よくある質問（Q&A）【めっき液の濾過機の役割は？】を参照下さい。）

濾過機の中には濾材（以降、フィルターと呼ぶ）があり、そのフィルターを通すことで不純物を取り除きますが、濾過性能を高める目的で使用するものが濾過助剤（助剤とも言う）となります。

この濾過助剤には、一般的に珪藻土やパーライト等が用いられ、フィルター表面に濾過助剤を吸着させることで、フィルターでは除去しきれない微粒径の固形物を除去することができます。又、フィルター目詰まりの進行を遅らせると共に、除去した固形物がフィルターに直接触れない為、フィルターの再生作業（洗浄）が容易となり作業性も向上されます。

このような処理方法をプレコート（またはプリコート）と呼んでいます。

【濾材（フィルター）とは】

濾過の際に用いる固液分離用の多孔材で、気体と固体を分離する集塵にも使用されており、カートリッジタイプ、布タイプ、バッグタイプ、濾紙タイプなど様々な種類があります。

【濾過助剤の主な種類】

・珪藻土：藻類の一種である珪藻の殻の化石よりなる堆積物（主成分：二酸化ケイ素）

・パーライト：ガラス質の火山岩などを高温で熱処理して膨張させた小さな球状の砂利

・セルロース：木材パルプを原料とする短繊維

・炭素：ピッチコークなどの炭素原料を粉砕後に急熱して膨張させたのち揮発分を燃焼させて更に粉砕させたもの

プレス表面処理一貫加工.comでは様々なめっきの種類に対応しており、種類に応じた適切なろ過機・濾材・ろ過助剤の選定・導入を行うことで、安定しためっき浴による表面処理を行っております。めっきでお困りの際はお気軽にプレス表面処理一貫加工.comにお問合せ下さい。