Q -よくあるご質問

ＰＶＤ処理とはどんな処理ですか？

A -プレス表面処理一貫加工.comからのご回答

ＰＶＤとは（Physical Vapor Deposition）の略で物理的蒸着法と呼ばれる表面処理方法です。

真空炉内で成膜用金属（Tiなど）をプラズマにより溶解、蒸発させプラスイオン化し、これを導入ガス（窒素ガスなど）と反応させてマイナスにしたコーティング対象物（製品表面）に成膜させる処理です。

反応ガスの濃度を制御することによって優れた耐久性の斜傾組織構造の被膜が成膜されます。

ＰＶＤ処理温度は200～500℃と比較的低温なので、高速度鋼、ダイス鋼などを軟化させる事無くコーティング出来ます。

コーティング膜は0.6μｍ～4μｍ、表面硬度はＨＶ1000～5000以上なので切削工具、各種機械部品、精密金型部品、その他様々な用途で使用されています。

【主なコーティング】

●ＴｉＮ（窒化チタン）…切削工具、機械部品、金型部品などよく知られている金色のコーティングです。

●ＴｉＣＮ（炭窒化チタン）…ＴｉＮに特性は似ていますが、より硬度を上げたコーティングです。

●Ｃｒ－Ｎ（窒化クロム）…クロムを成分とするのでＰＶＤ処理の中では最も耐食性に優れています。

●ＴｉＡＩＮ（窒化チタンアルミ）…最も耐熱温度が高く、窒化膜としては最も硬度が高くなります。

●ＤＬＣ（ダイヤモンドライクカーボン）…ダイヤモンドの膜でコーティングでは最高の硬度があります。硬度のほかにも摩擦係数は小さく、耐摩耗性、コーティング膜が薄いので精密部品にも使用されています。

※表をクリックで拡大表示されます。

プレス表面処理一貫加工.comでは単品部品加工、金型製作、プレス加工、各種めっき、表面処理など一貫加工が可能ですのでコスト削減等ご検討されている方はお気軽にお問合せ下さい。