機械設計技術者のための産業用機械・装置カバーのコストダウンを実現する設計技術ハンドブック(工作機械・半導体製造装置・分析器・医療機器等)
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ステンレス鋼へのメッキ前処理ポイント
Before
ステンレス鋼は含有するクロムが空気中の酸素と結合し、表面に不動態皮膜を形成します。このため鉄と同様の前処理工程でメッキを行うとメッキ皮膜の密着性が極めて悪くなってしまいます。この理由は、緻密な不動態皮膜によりステンレス鋼表面とメッキ皮膜間の金属結合が阻害されるためであり、ステンレス鋼へメッキを行う場合には、前処理で不動態皮膜を除去してからメッキを行うことが重要なポイントとなります。
コストダウン事例
After
ステンレス鋼を塩酸に浸漬すると不動態皮膜が破壊され表面が活性化されます。この性質を利用することによってステンレス鋼に密着性の良いメッキを施すことが可能となります。ただし、塩酸処理のみでは次工程へ移る際に不動態皮膜が再び形成されることがある為、塩酸処理後さらにウッド浴を用いたストライクニッケルメッキ(下地メッキ)を行う必要性があります。このウッド浴とは、塩酸、塩化ニッケルを主成分としており浴中にステンレス鋼を浸漬すると表面の不動態皮膜を破壊し、通電時には、還元雰囲気化でメッキを行えるという性質を持ち合わせた浴であり、不動態皮膜を形成しやすい素材の下地メッキ浴として用いられることがあります。塩酸処理、ストライクニッケルメッキ(下地メッキ)を施した後に各種メッキを行うことでステンレス鋼への密着性に優れたメッキが可能となります。
ステンレス鋼は、鉄50%以上、クロム10.5%以上含む錆び難い金属です。耐食性、耐熱性、加工性、強度などに優れることから屋外や多湿雰囲気化で使用されることが多く、他材料と比較すると使用量が急激に伸びています。近年では、ステンレス鋼の用途が広範囲にわったってきており、各用途により耐食性、耐熱性、強度、成形性、はんだ付け性、潤滑性、美観性など必要とされる性能は多様化してきています。その為、従来表面処理を行わず使用されてきたステンレス鋼に機能性を付与する目的でメッキを施されることが多くなってきております。プレス表面処理一貫加工.comでは、ステンレス鋼のパンチングプレス、メッキを長年に渡って行っており高品質な品物を提供し続けております。ステンレス鋼のパンチングプレス、メッキのことならプレス表面処理一貫加工.comへお任せください。
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